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サスペンション
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【問】 後輪だけ(あるいは前輪だけ)をワイドトレッド化するとクルマのステア特性
はどうなるのでしょうか?
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【答】 後輪だけをワイドトレッド化すればアンダーステア傾向に拍車がかかり、前
輪だけをワイドトレッド化すればアンダーステア傾向が弱まります。
ハイパワ−な後輪駆動車において、後輪をワイドトレッド化することは、タイヤを
太くする場合に生じる走行抵抗増を避けつつ、旋回加速時のスピンモード移行を
避ける有効な手段なのです。
では、何故、後輪だけをワイドトレッド化すればアンダーステア傾向に拍車がか
かり、前輪だけをワイドトレッド化すればアンダーステア傾向が弱まるのでしょう
か?
その説明のために、既に書かれた当サイトの記事を参照しつつワイドトレッドの
もたらす効果について理解してください。
(いちいち個々に解説するのは大変なので、リンクを辿って記事をご参照くださ
い)
(1)後輪をワイド化したのであれば後輪(前輪をワイド化したのであれば前輪)の
荷重移動量が減る。
(2)レバー比が変わるため、ノーマルトレッドの時とサスペンションスプリングが同
じであれば、ホイールレートが下がる。
(3)アームが長くなるため、タイヤのストローク量が同じでもアライメント変化が少
ない。
さて、これらがどういう効果を示すかというと・・・
■後輪をワイド化した場合■
(1)ワイド化した後輪の荷重移動量が減る
↓
ワイド化した後輪左右タイヤの合計グリップ力が増える
↓
アンダーステア傾向増
(2)ワイド化した後輪のホイールレートが下がる
↓
車輌全体に生じた荷重移動が前輪に偏る
↓
ワイド化していない前輪左右タイヤの合計グリップ力が下がり、ワイド化した
後輪左右タイヤの合計グリップ力が増える
↓
アンダーステア傾向増
(3)ワイド化した後輪のアライメント変化が抑えられる
│
├────────────────┐
↓ ↓
アライメント変化が アライメント変化が
タイヤのグリップ力を タイヤのグリップ力を
引き出す方へ変化 引き出せない方へ変化
↓ ↓
ワイド化した後輪左右タイヤの ワイド化した後輪の
合計グリップ力が増える 合計グリップ力が減る
↓ ↓
アンダーステア傾向増 アンダーステア傾向減
…となります。
自動車メーカーが行うワイドトレッド化する場合は、サスペンションスプリングも替
えますので(2)の効果はなく、(1)と(3)。
ワイドトレッド・スペーサーなどの装着に拠る効果は(1)(2)(3)。
(3)が微妙なように見えますが、基本的に市販車は室内容積とサスペンションア
ーム長がトレードオフの関係にあるため、往々にしてアームの長さが十分ではあ
りません。
ワイドトレッド化によって見掛け上のアーム長さが延長されれば、基本的にアラ
イメント変化はタイヤのグリップ力を引き出す方へ変化すると考えてイイでしょう。
結論、リアトレッドのワイド化はアンダーステア傾向が増すので、オーバーステア
対策に効く。
ちなみに余談かも知れませんが
■前輪をワイド化した場合■
(1)ワイド化した前輪の荷重移動量が減る
↓
ワイド化した前輪左右タイヤの合計グリップ力が増える
↓
アンダーステア傾向減
(2)ワイド化した前輪のホイールレートが下がる
↓
車輌全体に生じた荷重移動が後輪に偏る
↓
ワイド化していない後輪左右タイヤの合計グリップ力が下がり、ワイド化した
前輪左右タイヤの合計グリップ力が増える
↓
アンダーステア傾向減
(3)ワイド化した前輪のアライメント変化が抑えられる
│
├────────────────┐
↓ ↓
アライメント変化が アライメント変化が
タイヤのグリップ力を タイヤのグリップ力を
引き出す方へ変化 引き出せない方へ変化
↓ ↓
ワイド化した前輪左右タイヤの ワイド化した前輪の
合計グリップ力が増える 合計グリップ力が減る
↓ ↓
アンダーステア傾向減 アンダーステア傾向増
…というワケで、フロントトレッドのワイド化はアンダーステア傾向が減るので、ア
ンダーステア対策に効く…のですが…FFでもアンダーステアを抑え込んでしまう
と、コーナー進入時の旋回制動でスピンモードに入るなど結構シビアな特性になっ
てしまうので、あまり一般的なセッティングではないでしょう。 ジムカーナだと使
えそうですけどね。
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